▼ 美里町万葉の里ハーフ駅伝2009 レポート▼

<激走のラブ★ウイング>

・第1区3680m かおりん

どの区間でも与えられた仕事をするのみ。そんな心強い助っ人が1走を走った。
冷蔵庫にプロテインと自分の写真を常備する男、円盤も投げる長距離ランナー、かおりん。
女子チーム1走のひら曰く「アップから雰囲気が違ってました」。
スタートとともに猛ダッシュするハイペースな展開を後方で冷静に見極め、
勝手に落ちていく奴らを次々にかわす。
誰にも抜かれることなく徐々に先頭に迫る。
日々のプロテイン効果は伊達じゃない。
6番手まで上がったところでたすきリレー。
角を曲がってすぐに中継所とは・・・。わかっていれば、スパートをかけてあと二人は抜けたな。それでも十分な走りを見せ、好位置で第2走者へつないだ。(written by うっちゃん)

・第2区1945m とみー

距離にして2km弱、基本直線のコースがその距離を長く感じさせられる。
さらに向かい風。ますます次の中継所が遠い・・・。
1区から前の方の集団の中で襷をもらう。良い位置だ。
自然と周りのペースに感化されてペースがあがる。街中は比較的風が弱く感じられる。
最初の直線を1kmほど過ぎた辺りで高速道路に沿うように曲がる。
その瞬間、正面に風を受ける。
かつてないほどの強風。今までにこれほどの風の中でのレースは初めてだ。
風によって気力がそがれていく。
そんな中、ただ目の前のランナーを追うことしか考えられない。
ゴール手前500mからは先ほどの風が追い風として吹いてくれる。
勢いに乗って中継所までラストスパート。
今までの向かい風の中、走ってきたことが報われる瞬間。
2kmという距離のイメージが変わるレースだった。

・第3区3795m なおぴん

3区は追い風、って聞いていたのに予想外の強烈な向かい風…辛かったです(>_<)
コース自体は平坦だったような…(最後の方は半分意識飛んでました)。
あまり貢献できなかったので、次に駅伝出る時はしっかり走れるように頑張りたいです!

・第4区3056m ふくちゃん

 4区を走るのは私ことふくちゃん。好みのタイプは…そんなんどうでもいいよね(笑)天気は晴れだったが今日はかぜがすごかった。このかぜが追いかぜになるのか、はたまた向かいかぜになるのか…果たして結果は?

 なおぴんが襷をもって現れたのは先頭から五分も離れていなかった。うし、がんばるぞと心の中でつぶやいた。目の前にいる(といっても30メートルは離れている)選手がしばらく遠ざかりも近づきもしない。うーん調子は悪くはないのかなと思った。しばらくそのペースで進み信号を渡ったところで体に異変が…第二段階への変態が始まったのだ。急に呼吸が苦しくなる。

 うは、きつい。まだ一キロも走っていない。ふと視線を上にあげると永遠に続くかと思えるような坂道(のぼり)。そんな中でも前へ足を進めるのは沿道の応援と襷をつなげなければという使命感。距離表示もなくひたすら抜かれていくばかり。しばらくすると呼吸だけではなく腹筋がいたくなりはじめ、ももは上がらない。さらにケツが二つにわれ…、辛うじて走っているというのが正しいという状態に…。

 坂を上り終えたところで襷をはずす。あと400メートルという掛け声が…ちょっと早すぎたかな。いままで感じたことのないくらい最後がながい。やっとの思いでまさにバトン…タスキタッチ。

 その後死ぬほど咳き込んだ。吹いたのは向かい風邪だったようだ。走ることをドクターストップされていた人間が出来る最低限の襷を繋ぐという仕事だけはしたが、今まで走ったなかで一番つらいかったのは間違いない。

 あとは任せたぜ…ぐふ

・第5区1935m まさ

 マンゴー(よっしー)の代打で走り、インフルから襷を受け取ってプルーン娘。に敗北もプロデューサー命令をなんとか守った初めての登山でした。
 みんなお疲れ!

・第6区3140m うっちゃん

 3番目くらいに勝手にリレーゾーンに出て、一度引っ込む。スタンバイが早すぎた。予定だとこの辺で来るはずだったのに?1,2番手は早大本庄。将来の箱根のためにもがんばってくれ。一般では奥武蔵道場。前評判の高いチームが来たか。

 折り返しになっている中継所手前は田園地帯。ラスト400mくらいがよく見える。女子中学生を追いかけて、予想外にがんばって走ってきたまさからたすきを受け取り、逆転を狙う山岳区間。ここからの2人で追い上げる。少しでも差を詰めれば、後は何とでもしてくれる、と無敵のアンカーが控えてくれている心の余裕。斜度11%超え、800mの山登りでは山の神気分で10人抜き。クライマーは上り坂では誰にも負けられず。気持ちよくもあり、気持ちわるくもなり。坂の頂上までが本当に800mだとしたら2分26秒の通過は超速い。

 斜度10%の下りは、惰性で下るかのようで、いまいちスピードに乗れず。間違いなく上りで調子に乗りすぎたせいだ。それでも見えるかぎり前のランナーを抜いていく。この逆転劇が駅伝の醍醐味。地元の高校生、女子中学生を相手に、容赦なく抜きにかかる様は、完全に観客を敵に回した。15人くらいかわしたところで予定外の2個目の山。向かい風と合わせてとどめをさされた。

 が、抜き返されても、観客を敵に回しても、大人げなくても、本気のスプリント。中高生に人生の厳しさを教え、全てをアンカーのケダマに託す。

 ペースはともかく、たすきを渡せばあとは任せられるってのは、思いっきり攻められてよかった。それにしても山は半端じゃなくきつかった。ありえねー。

・第7区3537.5m ケダマ

 先頭チームが通過して12分が経過、ラストスパートをかけるウチャーンの姿が見えてきました。
 「あとは任せた!!」中継所直前で(大人気なく)女子中学生をかわし、猛然と飛び込んできたウチャーンとの襷リレー。
 アンカーの自分に課せられた使命は二つ。「区間新の樹立」、そして「一つでも多く順位を上げること」。

 ウチャーンの勢いをそのままに、視界に入ったチームは全て捕まえる覚悟で走り出しました。中盤の峠や競技場への上り坂、そして吹き荒れる赤城おろし・・・予想外に過酷なコースと気象条件ではあったものの、その程度で挫けるような練習はしていないという自負はありますし、区間2位以降との差を広げるためには、むしろもっともっと荒れてくれたほうが好都合。病や怪我等、それぞれ事情を抱えながらも6人が運んできてくれた襷、その襷を1秒でも早くゴールに持って行く、ただその一心でした。

 結果は、11分02秒で従来の区間記録を15秒更新することができましたが、風の影響もあり目標としていたタイムには若干及びませんでした。すぐに塗り替えられてしまう記録なのかも知れません。しかし、それまで「ラブ☆ウィング」の名は残りますし、何より、「記憶」に残る駅伝となったことが大きな収穫であると思います。ひとりでは決して味わうことのできない、駅伝ならではの感動を満喫できた1日でした。
 本当に、ありがとうございました!!

・サポート よっしー(マンゴーアレルギーによりドクターストップ)

最初は大きな車のボクシーに乗ってサポートに徹しようと頑張っていましたが、みんなの走り終わったあとの爽やかな笑顔を見るにつれてメラメラと走りたいという情熱が湧いてきました。
マンゴーが憎かった。次は走ります!

<結果>
ラブ★ウイング → 一般の部9位、総合21位!
7区ケダマ、区間賞、区間新樹立!

<結果> ラブ★ウイング 区順 通順
第1区 3680m かおりん 6 6
第2区 1945m とみー 8 8
第3区 3795m なおぴん 14 10
第4区 3056m ふくちゃん 31 15
第5区 1935m まさ 18 15
第6区 3140m うっちゃん 9 13
第7区 3537.5m ケダマ 1 9
 補欠 よっしー - -
 補欠 うえまてぃ - -

一方、女子は・・・

<笑顔のラブ☆ウイング>

・第1区3680m ひら

 美野里町駅伝当日。初めての駅伝なので、ドキドキです。よっしーカーは7時前に会場に到着。朝日がでて、空が少しずつ明るくなってきたと思ったら、パンパンパン!と駅伝開催の花火の合図。さぁ、駅伝楽しむぞ♪

 みんなとの打ち合わせの後、ゼッケンとたすきをつけてスタートラインへ。スタートラインには、何列にも並んだ1区のランナーでいっぱいです。駅伝の1区を走るからには、がんばらないと!とたすきをつかんで、ラブ☆ウイングの文字を見てパワーをもらう。男子チーム1区のかおりんさんは、アップやスタートラインに並ぶ姿に速そうなオーラが出ております。男子チームが多かったので、私は列のやや後方の所に並ぶことにした。

 スタート前の秒読みと共に緊張感が高まる。10.9.8.7.6.5.4.3.2.1 パーン!とスタート音が響く。ダダダダダダッと一斉にスタート。100メートル走みたいに速い!?前の方を走っていたランナーが転ぶ。予想以上に激しいスタートだぁ(泣)

 ついていかなくちゃ!と私も負けずにがんばった。この時の私が一番輝いていたにちがいない。しかし…ここで私はパワーを使いきってしまった。周りのランナーが、私をスイスイと追い抜いていく。しまったぁ〜!

 あっという間に一番に。そして、振り向けばそこにはパトカーが。あんまり、道の真ん中を走っちゃじゃまかしら。と思って、道の端を走っていると…「後ろにパトカーがついているので道路の真ん中走って大丈夫ですよ!」と後ろから励ましの声が響く。パトカーと一緒に走っていると、前からさわやかに走ってくるかおりんさんの姿が見えた。「もうすぐだよ。がんばって!」とかおりんさんにも励まされ、パトカーとかおりんさんと私は、2区にいるそめを目指して走った。

 ついに、ピンクのそめの姿が見えた。うれしくてラストスパート☆

 そめ、たすきとパトカーをよろしくね!こうして、一区を走りきった。

・第2区1945m そめ

 私は花の二区。距離も2キロだし余裕だろ〜と思って練習しなかったのがまずかった。一区の人達が続々中継所にきて受け渡しをしていく中でひらがこない。係のおばさんに『繰り上げスタートって何分後ですか?』と不安になって聞いちゃった。そしたらおばさんは『繰り上げは無いから大丈夫よ頑張りなさい』って言ってくれて一安心。そんな感じで待ってたらひらがきた。

 でも私の前の人とだいぶ差が開いちゃったから交通規制とかされてなくて普通に車道には車が走ってた…。パトカーが背後につきながらの2キロが始まりました。

 とりあえずずっと向かい風。途中で何度も止まろうと思いました。でも沿道には想像以上の人が待っててくれて応援してくれた。風も強くて寒いのに、待っててくれてすごく嬉しくて最後まで走れました。でも前の人も見えないし繰り上げも無いって聞いて安心してちょっとのんびり走ってしまいました…。それがあのタイムとして表れてます。もちろん走ってる時は精一杯で死んじゃうって思ったんだけどね。

 最後に田んぼの中を走ったんだけどそこは強い横風で田んぼに落ちるかと思いました…。なんとか無事にがちゃサンに襷をつなぐことができてよかったです。久しぶりに襷の重さを感じられて駅伝ってやっぱりいいなと思いました。とりあえず当分向かい風の中では走りたくないです。

 もちろん次の日には激しい筋肉痛に襲われて歩き方が変になりました。

・第3区3795m かずえ

先頭から遅れること数分…トミー登場!期待の男子チームいい順位でタスキが渡りました!
女子の先頭が見え始めたので 赤城おろしが吹き荒れる極寒の中『今か今か…』とピンクのTシャツを待つこと30分。気づけばいつの間にか残り3チーム。染兄チームともう1チーム。
2人走ってくるのが遠くに見えるがピンクのTシャツではない模様。
もしやとは思っていたが。漸く見えたそめの後ろはなんとパトカー!
この時点で既にぶっちぎりの1位。

田圃の中を颯爽と駆け抜ける予定が、あまりの向かい風に全く進まず。
おまけに横風にあおられて田圃に落ちそうになること数回。
『エース三区』は例年追い風って聞いてたんですけど?

走り始めて2分位?既に前を行く染兄チームすら見えなくなり、
本気が出せないコンディション、おまけに今更順位も関係ない。
あまりの風の強さにやる気も失せ、パトカーに乗せてもらおうかなぁとまで考える。
が、さすがに駅伝 タスキを止めるわけにはいかないし、
あれ?もしかしてそろそろ繰り上げになってしまう?
という焦りからか、何だかんだ言って結局走りだせば頑張って走ってしまうものなんだよね。

一向に追い風にならないコースに、何が追い風だよと怒りつつも
沿道のおじいちゃんとおばあちゃん、チビッ子達が応援してくれるのでつい手を振って応えたり。
この寒空の中、先頭から既に40分以上も空いてることでしょう。
最後の一人まできちんと応援してくれる美里町民に感謝感激です。

知らない道を走るのってとても長く感じるもので、疲れた処でオッサンが一言。
『あとちょっと!残り2kmだよ!』って3区3.74kmだもん半分にも行ってないのに!

時折後ろを振り返るとパトカーがきっちり護衛。
まぁこんなVIP待遇もめったにないでしょう。ということで面白い経験でした。
ぁ!中継所が見えてきた!待っているのは…ようこさん!!ハイっ次ヨロシク♪

*追伸:繰り上げは結局ありませんでした。
走った後は寒いです…早く迎えが来ないかな。
おぉ〜ぃ!スタッフぅ〜(狩野英考風)

・第4区3056m 陽子さん

 「駅伝」という言葉にひかれ、しかも「たかが三キロかぁ」と軽い気持ちで臨んだレースでした。しかし、「たかが三キロ、されど三キロ」でした。強い向かい風と登り坂ばかりのコース。日々の怠惰な生活を思い知った三キロでした。

 でも、その中で、タスキを受け取った時と渡した時の仲間の繋がり感、田園風景の中を走れる爽快感、パトカーに伴走されて、見守られている感と追い立てられている感と真逆な感覚も味わい、苦しさの中で、いままでのマラソンのレースには感じたことのないかけがえのないものを得ました。

 それに、若者の中にちょっと年増な私も仲間に入れてもらって、幸せを感じました。レース後の温泉は、極楽でしたねぇ。

 このようなレースに仲間入れさせてもらって、とても良い思い出となりました。全てのメンバーに感謝しています。ありがとう!

・第5区1935m さきえちゃん

 第5区は1935メートル、2キロ弱という短いコース。最初1キロはずっと上り坂、残り1キロはゆるやかな下り坂。

 この上り坂というのが何度も急なカーブをしているためなかなか全貌が見えず、ここを曲がりきればもう上りは終わりか?と何度も期待させられては裏切られました。事前のアップで上りはここまでだろうと甘くみて途中で引き返したことを後悔しました。

 そんな苦しい上りに比べると、後半の下り坂はかなりゆるやかでした。しかもとても見晴らしの良い道が続き、前半とはまったく違う印象でした。とはいえ道の両側に広がる風景を楽しむ余裕は残念ながらなかったのですが、通りすがりのおばあちゃんが励ましてくれたときは元気が出ました!最初の上りで大苦戦してしまい、一番の感想はもっと走らなきゃ!な初駅伝でした。反省しつつもとても楽しかったので、またの駅伝参加を目指して練習します!

・第6区3140m ゆき

 とりあえず800Mの坂を走ってるポーズをとりつつ歩き以下のペースで走り、チームの1位独走に貢献したとだけご報告できます。

・第7区3537.5m のりちゃん

 私はこの駅伝で最後でゴールしたときに、仲間の暖かい応援と人生でテープを初めて切ったことが、とてもうれしかったです。順位も大切なのかもしれないけど、みんなで最後までタスキを繋いで自分がゴールできてよかったです。7区アンカーで、最初すごく不安だったので、順位を気にせず走れて少し気が楽でした。コースは、強風のために最初の方の登り下りと最後の登りが思ったよりすごくきつくて思わぬ体力を使い、最後はバテてグランド一周残ってると思ったらすごく辛いし、恥ずかしいしでその場で倒れそうでした。

 今回は走り込みをしてないことを反省しました。次回はもっと意識をもって参加したいです。

<結果>
ラブ☆ウイング → 女性の部8位、総合75位!

<結果> ラブ☆ウイング 区順 通順
第1区 3680m ひら 8 8
第2区 1945m そめ 8 8
第3区 3795m かずえ 7 8
第4区 3056m 陽子さん 8 8
第5区 1935m さきえちゃん 8 8
第6区 3140m ゆき 8 8
第7区 3537.5m のりちゃん 6 8
 補欠 ともえ - -
 補欠 --- - -

おしまい

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